消極的な姿勢
職場でミスやトラブルがあったときに、責任を取りたくないから「言われた通りやりました。」と言ってしまうことがあります。
「支持された通りやったので、後の結果は自分には関係ありません。」という態度です。
一見もっともな考えのように思われますが、何かしっくりこないのです。
何でも責任を取りなさいといってるのではありません。
ものごとには不可抗力のこともあれば、思いも寄らないことも多くあります。
すべて自分の周りで起こったことは自分に責任があるというのではありません。
自分の周りに起こる出来事は、自分に何とかできることもあるし、できないこともあります。
私たちは他人の行動を変えることはできません。
だから他人の行動に責任を持つことはできないわけです。
でも、他人に対する自分の態度や行動は、変えることのできるものです。
支持通りにしたのかもしれませんが、「そこで見直すとか、できたのではないですか?」と思うのです。
言われるままその通りやって、おしまいというのであれば、ロボットと同じではないですか…。
注意すれば防げたミスだったかもしれないとしたら、どうなのでしょう。
自分が行動した結果を受け入れないということは、やりっぱなしで、検証ができないということになってしまいます。
改善や教訓が得られないので何の進歩もないということにもつながります。
行動の結果に責任を持ちたくないというのは、「私は支持された通りやりました。だから私を責めないで。」と言ってるわけです。
被害者意識

「自分は頑張っているのに、評価してくれない」「私はかわいそうな人」と思っていたら、「私は不公平な扱いを受けている」と感じているのではないでしょうか。
周りの人たちの対応に期待する、受け身の意識を持っているように見えます。
「私は何も悪くない」「私には責任がない」という意識を持っているとしたら。「傷つけられた」という被害者意識を作り出します。
被害者意識は起こった出来事や結果は自分以外の責任であり、自分の責任はないという意識です。
被害者意識を持っていると自分の周りの出来事はすべて自分以外のものの思惑によるものであり、自分にはどうすることもできないという思えになってしまいます。
しかし、被害者意識を持ったままだと自信がなく、苦しい状態に置かれることが多いです。
自分の幸せは周りの人たち次第という考えでいると、私という人間は大海原を漂う一枚の葉っぱのように周りに身を任せるしか術のない頼りない存在です。
他人任せの被害者意識を持っていると幸せから遠ざかってしまいます。
被害者意識を持っていると何も行動を起こさない、ただ待っているだけの状態を作り出す消極的な姿勢になります。
思いがつくる運命の方向
生きていくのに自分自身は人生の挑戦に立ち向かう力があり、幸せになる価値がある人間であると思っているのかで人生の方向が決まります。
それが実感できなければ、周りに翻弄され続ける人生を送ってしまうことになるでしょう。
自分に起こった出来事を受け入れたくなければ、受け入れないという選択もできます。
誰かのせいにすることもできます。問題が起こったら、それを解決する方法を考えないこともできます。
成り行きに任せることもできます。
現実を無視するという方法もあります。
自分の殻に閉じこもるという選択もできます。
自分の価値は周りの人たちの評価にかかっているということで自分の価値を他人に決めてもらうこともできます。
自分のことに責任をとらないという選択ができます。

しかし、自分に自信があり自分を大切にしている人は、自分の力を信じているから挑戦します。
自分を大切にするから他人も大切にできます。自分のことに責任を取ります。
自分の評価は周りの人の賞賛や批判は受け入れますが、最終的な評価は自分が下します。
自分に起こった出来事の結果は自分が受け入れて、誰のせいにもしません。
問題が発生したらどうやったら解決するか考えます。そして、挑戦し続けます。
最後に決めるのは自分
「私は過去ひどいことをされて傷ついた」「自分が不幸せなのはあの人のせいだ」と思うことがあります。
親、兄弟姉妹、元配偶者、元恋人‥に対して不満を持っています。
でも、相手にそのことを言っても、相手は「そういうつもりはなかった」とか、「なんでそんな風に思うのか理解できない」と言うかもしれません。
他者を許せないのは「愛されたかった」という気持ちの裏返しなのかもしれません。
新しい誰かが現れたら新しい愛を手に入れることもできるかもしれません。
しかし、相手がこの世にいなくなっていたとしたら‥
自分の胸にポッカリ開いた穴を誰が埋めてくれるのでしょう。
誰かが何とかしてくれるのを待つのでしょうか。
待っていても「誰も助けに来ない!」とわかったら私たちはどうしたらいいのでしょう。
態度を変えるのです。
誰も私のことをわかってくれないと言う代わりに「どうして私は周りに私をわからないようにさせているのか?」と自問してください。
自分は被害者だという代わりに「自分が被害者だと思い続けるのは、何のためだろう?」と考えてみてください。
「わからない」とか「どうしようもなかった」と言うと、そこで思考は止まってしまいます。
勇気を出し問い続けたら、答えが出てくるはずです。
人間は誰かに翻弄される存在ではないし、誰かの犠牲者でもないのです。
自分に責任を持てば、気持ちが明るくなり、態度が違ってきます。
「人生の主人公は自分である」という意識を持てるようになります。
人生の舵を握っているのは自分であり、自分で選択できるという意識になり、積極的な姿勢に変わります。
その時その時、その場に適した行動を取ることができるようになります。
行動することで自分自身に対する責任を果たすことができて、目標に向かって自分の能力を最大限に生かそうと行動し続けます。
自分の力を信じて行動し、幸せに向かって成長していけます。
お読み頂きありがとうございました。